新生DEAD ENDをカッコつけて語るカッコ悪さ
METAMORPHOSIS : DEAD END
このアルバムがカッコイイと思ったら、それはドラムがカッコイイということだ。
なぜこんな尖ったクオリティでアルバムが出せたのか?それは過去にDEAD ENDがメジャーデビューした時とまったく同じ事が今回も起きたからと思う。
そう、つまりMINATO御大の音がそこに加わったから。
DEAD ENDの歴史はMINATO御大の歴史と激しく重なる。MINATO加入で本当の意味で誕生し、MINATO脱退で死を向かえた。ロートタムとアルミのフリーフローティングスネア、スプラッシュを多用してテクニカルかつスリリングに叩くクールなスタイルがDEAD ENDだった。その御大の鼓動にあわせ、音が積みあがっていった。
あれから20年。
黒タンクトップとショートパンツでヒゲのおっさんがまたDEAD ENDに新たな誕生をもたらした。ノーミュートのキック・スネアの音を一発聴けば、もうそれ以上の説明はいらない・・・と言いながら説明してしまう。野蛮に残る倍音。オレンジのビスタライトにハットタンバリンまで。「この音で嫌ならやらねぇよ」そう聞こえて仕方が無い。
YOUがあちこちに残してくれている「あの頃のDEAD END」的なトッピングにニヤリとできればさらにイイ。一度は死んだDEAD ENDへのオマージュというか、間違い探しというか、ウォーリーを探せというか、セルフパクリ的な要素はほんとにもう、なんと言うか。
今まで何度も復活の話は漏れ聞こえてきた。それを拒否していたのは御大であるという話も何度も聞いた。もしかすると「復活なんて拒否してほしい」という思いが、そんな脚色を生んでいたのかもしれない。
少なくともTSKは「MINATOが拒否するのが一番カッコイイ」そう思っていた。
MINATO御大が今回の復活劇を両手たたいて喜んでいるとは最初から思っていない。ライブはあの日の1回だけ。もうやらないと言ってるのもわかる気がする。それくらい「代わり」がいないのが御大の魅力と思う。DEAD ENDの何に惚れてファンになったかで、この辺りの評価は分かれると思う。
ライブもやるようだが、MINATOは叩かず代わりにSHINYAを迎えるらしい。TSKにとってそれはDEAD ENDではなく「モーリーとゆかいな仲間たち」もしくは、よくできたコピバンだ。TSKは視野が狭い。
ギャーン!と残るラディックの残響音で酒が飲める人、一緒にやらないか?弱いけど。
※言うても、サラッと地上波見逃すくらいやけどな・・・
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